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【猫下部尿路疾患・尿石症】

膀胱や尿道などに石ができて、
おしっこが出にくくなる病気が尿石症です。
腎臓病に次いで多い猫の代表的な病気です。
全くおしっこが出なくなると生命に関わる危険性があります。
こちらでは猫の尿石症について、症状、治療などをお話しています。





【尿石症とは?】

猫下部尿路疾患(FLUD)猫泌尿器症候(FUS)猫下部尿路症候群(LUTD)


尿石(尿結石)は結石(体内の管状や臓器内に生ずる固形物)の一種です。
尿中のタンパク、マグネシウム、カルシウム、尿酸などが結合して石のようになります。

尿石には、ストルバイト、シュウ酸カルシウム、その他の種類があります。
原因や尿石の場所などで、治療方法は異なります。

ストルバイトは膀胱にできやすく、肥満猫、オス、若い猫がなりやすい。
オスは尿道につまって尿が出にくくなる尿道閉塞になる場合があります。
(メスもなる場合がありますが、オスの方が多いです)
老猫がなった場合、手術をしなくてはいけない程の症状の時は、
体力的な問題もありますし、早期発見を心がけましょう。

おしっこが出なくなったまま放置しておくと、尿毒症、急性腎不全を起こしてしまします。
治療が遅れた場合は死亡する確率がとても高いです。
(最後のおしっこから三日で死亡することが多いです)




おしっこをしなかったら一日以内に病院へ連れて行って下さい。
命にかかわります!






【原因】

●食事(キャットフード、缶詰)の養分
●おやつ(煮干、かまぼこ、海苔など)
●飲料水
●水分摂取量の不足
 冬--飲料が少なく尿の濃度が濃くなるため
 夏--暑くて失う水分が多くなり尿が濃縮されるため
●膀胱内での長時間にわたるおしっこの停留
●運動不足
●ストレス
●肥満
●性格
●細菌、ウイルスによる感染
●ミネラルバランスの不均衡
●生活環境、生活習慣、性格

----などさまざま。

ある時期、当館の数匹の猫さんたちが急に一斉に尿pHが高めになった。
生活環境の変化もなく、それぞれ食しているフードも違う。
原因を追求していくと……もしかして飲料水?
以前お世話になっていた獣医師さんに
「すごく猫可愛がりの飼主さんがいてね、可愛がるあまり
猫にペットボトルのミネラルウォーターを購入してあげていたらしい。
アルカリ性の水を毎日飲んで、その猫さんは尿石症になっちゃった」
と言うお話を伺っていたので、ミネラルウォーターは与えていない。が、もしかして……
水道水のpHをチェックするとアルカリ性になっていた。
以前測定した時よりも水道水のpHが随分高くなっていたのだ。
水道水のpHは一定でなく変化することもあり、
もしもこれが原因としたら、飲料によって猫の尿pHが高くなったのかも。






【症状による種類】

FLUTD(下部尿路疾患)
●膀胱結石(膀胱にできる結石)
●尿道結石(尿道にできる結石)
●腎結石(腎臓にできる結石)


大きく分けて、2つに分けられます。
おしっこのアルカリ度が高いと(pH6.8を上回る場合)「ストルバイト」結石、
酸性になると「シュウ酸カルシウム」の結晶が形成されます。
どちらかは尿検査をすると判明します。


※尿pHについては「猫の尿検査、尿pHについて」にあります。
左のカテゴリーメニューからどうぞ。(左にご案内が表示されていない人はこちらから)






【治療】

●身体検査
●尿検査
●X線検査・超音波検査
●血液検査
●手術
 (重度の尿石、尿石成分がシュウ酸カルシウムの場合、
  尿カテーテルで開通できない尿道閉塞の場合)
●薬(手術を行ったり、炎症や感染がある場合)
●重症の場合は入院の必要もあります。
●自宅での食事療法だけでミネラルバランスを正常にし、改善するケースもあります。
 その場合も、尿検査だけは必須です。






【療養と予防】

【予防】

●予防食は患者猫以外の健康猫が食べても大丈夫です。
 (推進できない猫もいますので主治医さんに相談のこと)
 ただし、尿石溶解用の処方食は健康猫には与えません。

●トイレをいつもきれいにしておく。

●いつでもたっぷりと水が飲めるようにする。
 アルカリ性の水(ミネラルウォーターなど)は与えない。

※以下の再発予防も参考にする。


【自宅での療養と再発予防】


●特別療法食を与え続けることでストルバイト尿石を溶かす。
 (溶解用フードは一時期だけです。溶解した後は予防食にきりかえます)
 尿石溶解の処方食は、他の猫が食べないように多頭飼いの場合は注意が必要です。

●シュウ酸カルシウム含量の高い食べ物は与えない。
 フードは処方食のみにするのが理想。
 ※与えない食べ物=低脂肪ヨーグルト、牛乳、チーズ、アイスクリーム、
  煮干、かまぼこ、海苔、かつおぶしなど。

 ※詳しくは「尿石症の猫の食事の注意、処方食」に記載。
 左のカテゴリーメニューからどうぞ。(左にご案内が表示されていない人はこちらから)

●猫草を与えるのはとても良い。
 野菜や果物は害が出にくいですが、ほうれん草はミネラルの関係上与えない。



予防には食事管理が大切です。
できるだけミネラル分を含まない食事や飲料水にします。
ストルバイト結石の場合は酸性尿が多く作られる食事を心がけます。
水分摂取量を多くとれる環境を維持します。








【うちの猫は尿石症?】

次の点をチェックし1つでも思い当たる点があれば病院へ!

・血尿(おしっこがピンクや赤っぽい)。
・トイレに行く回数が多い。
・いつまでもトイレでしゃがんでいる、おしっこが出ない。
・トイレまで我慢できずに他でしてしまう。
・元気(食欲)がない、嘔吐する。
・お腹を痛そうにしている。
・おしっこをする時、痛そうにしている。
・性器を異常になめる。
・おしっこにキラキラしたものが混ざっている。


下腹部を下からつかみ(この時、強くつかまないこと)膀胱が大人猫で、
ゴルフボール大以上の大きさになっていたら危険です。一刻も早く獣医さんの元へ!


猫様同居人さんはふだんの生活観察が大切です。








猫の病気の予防にはふだんからの健康管理が一番大切です。
いつもと変わりはないか、元気にしているか、
同居人さんは猫さんとのコミュニケーションから猫さんをよく「見る」ことを心がけましょう。

著者館主は動物のお医者さんではなく素人です。
記載しているものは、個人的にお勉強したものの一部です。
ですから(もちろん)診察に代わるものではなく、治療を指示、治癒を保証するものではありません。
正確性も確実ではないかもしれませんし、館主が責任を負えるものではありません。
あくまでも一例として参考に、館主のお勉強ノートの公開と思って下さい。
猫さんに心配事、治療法や予防法に関して、尿石についての詳しい知識などは
主治医さんに早めにご相談して下さいね。



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