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【猫の尿石症治療】

尿石症経験猫ヤムヤム、結晶のできやすいシーさんを例に
猫の尿石の治療と経緯についてお話します。
猫同居人さんは御参考になさって下さい。






患猫:ヤムヤム
性別:オス
年齢:1歳11ヶ月で発病
毛皮:茶寅ん
性格:大人しい、かわいい
好き:玉、猫草



【尿石症発覚&治療の経緯】

我が家のヤムヤムの症状、治療経緯を記します。
猫の尿石症は原因、症状はさまざまです。一例としてご参考になさって下さい。



■ ヤムヤムおしっこ出ない ■

ある日とつぜんおしっこが出なくなりました(前日まではしていました)。
何度もトイレの前をうろうろ…… 困った顔をしています。
それ以外は、食欲などふだんと変わった様子もありません。
ふだん大人しいヤムが一言「キャッ!〔痛い!〕」と訴え
即、近くの病院へ連絡し向かいました。



■ ヤムヤム病院へ ■

尿検査、血液検査をしてもらいました。
エコー写真で膀胱に砂が溜まっているのを確認。
お腹(膀胱)に注射針を刺し、膀胱に溜まったおしっこを採取。
ヤムの採取されたおしっこには白くてきれいな砂が入っていました。
尿道結石になっていなかったのが不幸中の幸い。
皮下補液、注射をしてもらって帰宅。
おしっこを出してもらって楽になったのか、帰り道は笑っていました。

【血液検査の異常】 ※カッコ内は正常値
・ヘマトクリット(Ht) 50.5(24-45)
・ヘモグロビン(Hb) 16.6(8-15)
・グロブリン(GLOB) 6.08(2.8-5.1)
・アルブミン(ALB) 2.0(2.6-3.9)
・グルコース(GLU) 262.9(76-145)



■ ヤムヤム通院 ■

翌日、数日後と何回か通院。
フードは尿石を溶かす処方食を与えます。
ヤムの場合、最初はウォルサム(現ロイヤルカナン)の食事療法食を
与えましたが、効果がなかったため、ヒルズに変更しました。

尿検査をしてもらい砂がなくなったのを確認。
一定期間が過ぎたら、溶解用のフードから予防用のフードにきりかえです。

石がなくなっても、また再発する場合があります。
定期的な尿ph測定と尿検査によるモニタリングが必要です。



■ 自宅での尿検査 ■



自宅では尿pHチェックティッシュで、pHを調べています。
pHチェックティッシュでの検査はあくまでも目安ですが、手軽に検査できるので便利です。
上の画像が検査結果です。pH6.0(弱酸性尿)くらい。

※ 尿pHチェックティッシュについては「猫の尿検査、尿pHについて」のコーナーにあります。
 左のカテゴリーメニューからどうぞ。(左にご案内が表示されていない人はこちらから)






【ヤムヤムの家計簿】

医療にかかった経費を記載しますのでご参考になさって下さい。(あくまでも参考として見て下さい)
病状はそれぞれの猫によって違い治療もかわりますし、値段も病院によって違います。


【一日目の検査】
初診料 1000円 時間外受付 2000円 エコー検査 3000円
膀胱○刺 2000円 尿検査 2500円 皮下補液 2000円
血液検査 8500円 導尿 1500円 注射処置 2800円
1260円 合計 26560円


【2日目】
治療、検査 8820円


【その後】
何度かヤムヤムを連れて検査、定期的に尿検査に行きます。
(再診料+検査代金)x数回


【その他】
特別処方食を購入して与えます。
※「尿石症の猫の食事の注意、処方食」のコーナー参照。
 左のカテゴリーメニューからどうぞ。(左にご案内が表示されていない人はこちらから)



尿検査だけでしたら1050円くらい(病院にもよりますが)でしてもらえます
が、度々となると嵩みます。 毎日食べる処方食もお高めです。
猫様同居人さんはいざと言う時のために、猫様貯金をしておきましょう。






【夜間緊急時の診察】

上記ヤムヤムの尿石症は、午後休診時間にお願いした治療でした。
尿石症の腹痛は緊急事態です。最悪命にかかわります。
動物病院の開院時間に行けるとは限りません。
以下に夜間病院の状況、明細も参考までにご紹介しておきます。



前回(上記)から8年後のことです。夜、ヤムヤムの体調が悪くなりました。
過去に尿石症の経験があるだけに心配です。


【ヤムヤムの症状】
食欲なし(フード半量食す)。トイレで叫ぶ。力むが出ない。フードを吐く。大人しく動かない。
この間、30分ほどの様子。

ヤムヤムはペットキャリーに飛び込み待機しています。
早速、夜間病院へ連絡を入れ、向かいます。


【診療】
・腹部触診----正常
・可視粘膜----正常
・肛門----正常
・外陰部----正常
・毛皮----正常
・体表リンパ節----正常
・呼吸音----正常
・股動脈圧----正常
・歩行----正常
・膀胱内尿貯溜----ほとんどなし
・エコー----1〜2cm
 膀胱内部に高エコーの浮遊物あり。
・カテーテルにて導尿
 閉鎖感はないが先滴から1cm位のところで押し戻される感あり。


【診察結果】
膀胱炎の可能性が高いが原因不明。
尿砂の可能性もあり(再度尿検査必要)。
便秘の可能性もあり(点滴をした)。
同様の症状が続くようならレントゲン検査をすること。

結果、尿石が溜まっているわけではなかったので良かった。
エコーで浮遊物が点々と写っていたので膀胱炎ではあるよう。
お腹が痛くて鳴いたのは、便秘だったのかもしれない。
点滴のおかげか、翌日には元気になっていた。


【診察明細】
初診料 6000円 皮下輸液 2000円 エコー検査 2000円
尿閉解除 3000円 尿検査 2500円 皮下注射 1500円
850円 合計 17850円


歳をとらない可愛子ヤムヤムだが、若いのは鳴き声、仕種や見た目だけではないよう。
夜間病院の獣医師さんも「若い! この子若いわ!!」と吃驚されていた。



緊急事態に備えて、最寄の夜間病院、救急病院を調べておきましょう。
救急病院へ行く際は、向かう前に電話連絡を入れておきます。

救急病院は主治医さんの診察を受けるまでの間、最善の治療を施すことを目的として診療しています。
翌日(なるべく早く)、主治医さんに救急病院のカルテコピーを見て頂き、その後の指示を仰ぎます。







患猫:シーさん
性別:オス
年齢:9歳頃から疑い
毛皮:チョコシャム系
性格:しっかりもの
好き:黄緑色、子猫



【尿石結晶発見の経緯と尿検査】

シーさんは膀胱内に尿石が溜まって排尿が困難になったり、
尿道結石になったことはありません。
が、どうやら結晶ができやすい体質のようです。



■ シーさん結晶発見 ■

いつもどおり、軽快に放尿していましたが、排尿後のことです。
意思伝達能力に優れたシーさんは「うにゃうにゃ」と何か訴えトイレへ誘います。
この日は濃色の布シーツにおしっこをしたので、結晶を発見することができました。
布シーツのおしっこで濡れた部分が、キラキラと光っています。
おしっこと一緒に、結晶化したミネラル成分(尿石)が排出されたようです。
おしっこは朝晩ふだんのペースで出ているので、膀胱内に溜まってはいないよう。




※おしっこと一緒に出た結晶(白っぽい粉)





【シーさんの尿検査】

検査項目 単位 参考基準値 結果
pH(ペーハー) 7.0 6.0〜6.5 ×高い
比重 1.063 1.030↑ ○△
潜血 (-) (-) ○血は混じってない
タンパク 100mg/dl
ストルバイト結晶 (+) (-) ×結晶がある

費用:1050円(尿検査のみ)


食事療法食に変えて1ヵ月後の、シーさんの尿検査結果。
「比重」が高いと、尿石症になりやすい。
既に尿に結晶は目視できないが、尿検査の結果、まだ少し尿石が残っているよう。
尿の顕微鏡画像でも、ほんの少し宝石のような奇麗な結晶が写っていました。


※尿pHについては「猫の尿検査、尿pHについて」を参考に。
 左のカテゴリーメニューからどうぞ。(左にご案内が表示されていない人はこちらから)




【シーさんの治療】


シーさんは膀胱内に結晶は溜まってはいないようなので、
お食事によって尿のペーハーを調整し、尿結石ができなくなるように食事療法での治療開始。
(獣医師さんに相談したところ、尿石溶解用ではない予防食をとのこと)

シーさんは食に煩いうえに、胃がデリケートな為、処方食に悩む。
※シーさんの処方食の経緯は「ヤムヤム&シーさんのフード選び」にあります。
 左のカテゴリーメニューからどうぞ。(左にご案内が表示されていない人はこちらから)

好みと体質的なことから食事療法食のあわないシーさんは、処方食でない総合栄養食
ピュリナ ワン F.L.U.T.H.ケア(pH6.0-6.3調整のフード)で治療をすることにする。
結石を目視することもなく、シーさんも体調良好。
処方食ではないので、一層小まめに尿検査はする。

処方食(ヒルズc/dマルチ)を食べて1ヵ月後のpHは7.0あったが、
総合栄養食(ピュリナ)に変更1ヵ月後の尿検査ではpH6.0に。
シーさんにあっているようなので、とうぶんピュリナで行く予定。





尿pHチェックティッシュでの検査結果は、弱酸性のpH6.0くらい。
(上画像)


※ヤムヤムとシーさんの尿pH試験紙での
検査結果画像は「猫の尿検査、尿pHについて」にあります。
左のカテゴリーメニューからどうぞ。(左にご案内が表示されていない人はこちらから)









猫の病気の予防にはふだんからの健康管理が一番大切です。
いつもと変わりはないか、元気にしているか、
同居人さんは猫さんとのコミュニケーションから猫さんをよく「見る」ことを心がけましょう。

著者館主は動物のお医者さんではなく素人です。
記載しているものは、個人的にお勉強したものの一部で、ヤムの症状を例にした事例などです。
ですから(もちろん)診察に代わるものではなく、治療を指示、治癒を保証するものではありません。
正確性も確実ではないかもしれませんし、館主が責任を負えるものではありません。
あくまでも一例として参考に、館主のお勉強ノートの公開と思って下さい。
猫さんに心配事、治療法や予防法に関して、尿石についての詳しい知識などは
主治医さんに早めにご相談して下さいね。



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