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【猫の糖尿病 自宅で検査・尿糖 ケトン体】

猫の糖尿病治療。自宅での(尿糖、ケトン体)尿検査のしかた。
ブドウ糖試験紙、ケトン体試験紙の使い方。猫の採尿のしかた。


【糖尿病猫バ〜】

尿糖とケトン体の有無の検査は自宅でもキッドを使うと簡単に調べることができます。
病院へ行くことにより興奮、緊張する猫でも自宅でならリラックスして検査できます。
以下、自宅でできる尿糖の検査とケトン体の検査方法について記します。
糖尿病猫と同居の方はご参考になさって下さい。








■ 尿糖 ■

糖尿病の猫は血糖値が高くなると尿に糖がおりて尿糖(おしっこの中に糖分がいっぱい)が出ることがあります。
※血糖値が高い=血の中に糖分が多い→体から糖分を出すために水をいっぱい飲んで、おしっこと一緒に体外へ出す。

尿糖が出ていると言うことは、インスリン注射でのインスリンコントロールができていないと言うことです。
尿糖が出ているかどうかで、インスリン注射量が適量かどうかの目安にもなります。
下記「猫の尿検査での注意点」も参照してください。

※尿糖が出ている場合でも、自己判断でインスリン量を増やさず主治医さんに相談して下さい。




■ ケトン体 ■

高血糖が長く続くと、血中にケトン体という毒素が溜まることがあります。
これはとても危険です。命にかかわります。
ケトン体が出た時は、早急に病院での処置が必要となります。








■ 猫の尿糖およびケトン体の尿検査に必要なもの ■

尿検査は化学反応で診るので時間との勝負です。
予め、必要なものは準備しておきましょう。



 ●尿試験紙(尿糖・ケトン)
 ●時計(秒がわかるもの)
 ●採尿グッズ(ラップフィルム、スプンなど。詳細下記)
 ●ティッシュ(あると便利)


 ※尿試験紙はいろいろなメーカーから多種出ています。(詳細下記)
  尿糖は「
ブドウ糖」を検査できるもの、
  ケトンは「ケトン体」を検査できるものを選びます。


 





■ 猫の採尿のしかた ■

まずはともかくおしっこを採ります。
採尿方法はいろいろな方法があります。
自分にあったもの、愛猫にあった方法を選んで下さい。


●猫がおしっこをしている時に、後ろからスプンやおたまで採る。

●コップ(ピクニック用などの使い捨てカップ)で採る。

●システムトイレのペットシーツを外しておいて、ケースに溜まったものを採る。

●猫砂やペットシーツにサランラップなどのラップフィルムを敷く。

●猫砂のかわりに、細かい砂利(水槽用など)を敷いて、底に溜まった尿を採尿する。

●猫砂、ペットシーツの上にコットンを並べておき、吸収した尿を絞り出す。


どの方法でも、新品(が理想)やきれいなものを使います。
採尿用品自体に糖分など何か成分が残っていたら検査結果に響きます。
(例えば、ゼリーの空きカップを洗って使用採尿したら、ゼリーの糖分が残っていて反応した……など)

※一番のおすすめは
ラップフィルムです。
 猫がトイレへ行った時、適当なサイズにカットしたラップフィルムを後ろから置き、
 おしっこをした後すぐに取り、こぼさないように持ち上げ、器に乗せます。










■ 猫の尿糖・ケトン体 検査のしかた ■

尿中のブドウ糖とケトンをテストするための試験紙を使って調べます。
試験紙には、グルコースとケトンに反応する化学物質がついています。
試薬部分の化学変化による変色で検査結果を出します。
色の変化は、尿中のブドウ糖とケトンの量を示します。


【試験紙】

試験紙はブドウ糖だけを調べるものと、ブドウ糖とケトン体を調べるもの、
その他、潜血、タンパク質、pH、比重などをいっしょに調べられるものなど、
メーカーによりいろいろな種類のものが出ています。試験方法はほぼ同じです。
今回はブドウ糖とケトン体を調べるものを使用します。


※糖尿病猫の場合、ブドウ糖とケトン体が調べられるものが理想です。
※猫専用の試験紙はありません。人間用のものを使用しています。
今回使用しているのは、Keto-Diastix(Bayer)です。






【1】 上記「猫の採尿のしかた」を参考に採尿します。

   ※取り置きの尿は検査に使いません。採尿したらなるべく早く検査を始めましょう。




【2】 試験紙をケースから1枚取り出します。(下【3】の画像が試験紙です)

   使用する1枚を出したら
すぐにフタをします。
   試験紙の先の
試薬部分(色の付いている箇所)は触りません
   取り出した試験紙は
すぐに使用します。外気に放置しません。




【3】 試験紙を浸ける前に尿を撹拌します。試験紙を尿に浸します。

   試薬部分に、たっぷりと尿をつけ、
すぐに引き上げます。
   長く浸けていると試薬が溶け出してしまいます。

   試験紙の端を器やラップに軽くあてて過剰の尿を取り除きます。

   ※この時点で
時計を見ておきます。





画像上が試験紙の最初の状態です。
Keto-Diastix の試薬部分は淡い桃色と浅葱色をしています。

これはブドウ糖とケトン体の2つを調べられるので、スティック先に2ヶ所試薬部分があります。
ブドウ糖だけのものは一ヶ所、検査項目の多いものはたくさんついています。

画像下は、尿につけた直後です。
試薬部分が化学変化をおこし変色しています。
※変色の色は尿によって違います。





【4】 比色表を見ます。

   検査は明るい室内で行います。暗い部屋、直射日光の下ではNG。

   比色表の色と変色した試験紙の色を合わせて検査結果を判断します。
   Keto-Diastix はケースに比色表が貼ってあります。
   メーカーによっては別に用紙が付着しているかもしれません。




※比色表は一番左が正常。右に行くほど濃度が高い(悪い)です。

※比色表は、色見表、色調表など呼ばれていますが、以下比色表と記載。





【5】 ケトン体検査結果。




   糖尿病闘病猫バ〜の尿での検査結果です。以下、Keto-Diastix での見方です。

   ケトン体検査は、尿につけてから
15秒後(便宜上10〜40秒)に、
   ケトンエリアの比色表(ピンク)と比べ、同じ色を見つけます。

   結果「NEGATIVE」異常なしです。




【6】 ブドウ糖(尿糖)検査結果。




   ブドウ糖試薬部分は
30秒後(便宜上10秒後)に、
   ブドウ糖比色表(緑褐色の比色表の)同じ色枠を選び判定します。
   ケトン検査(15秒)の15秒後(合計30秒)です。

   結果「1% 1000mg/dl」と色が一致しました。尿糖がおりてます。







バ〜の尿検査の結果、尿中にはケトンはありませんが、
約1%のグルコース(糖)が含まれていることが分かりました。





※今回の検査にはKeto-Diastix(Bayer)を使用しましたが、
同じ尿検査紙でもメーカーにより試薬、比色表の色見や検査時間が違うものもあるかもしれません。
正しい検査をする為にも、お手持ちの説明書を良く読み、
分からない部分は主治医さん、薬剤師さんに相談して下さい。







■ 試験紙 保管・使用時のポイント ■


●採尿容器は乾いた清潔なものを使う。
●試験紙を長く尿に浸けない。
●試薬部分に手を触れない。
●試験紙を比色表に近づけて慎重に判定する。比色表を尿で汚さない。
●秒針を備えた時計を使用し、正確な時間を計る。
●試験は適当な光線の下で行う。直射日光の下で比色表と比較しない。

●試験紙は必要な枚数だけ取り出し使用し、残りはすぐにフタをして密封保管。
●未使用の試験紙は、別の容器に入れ替えない。
15〜30℃で保存。冷蔵保存はしない
●湿気、直射日光、熱を避けて密栓して保存。(試薬部分が変色、黒ずんでいるものは劣化しています)
●使用期限内に使用。







■ 猫の尿検査での注意点・検査をしたら ■


●尿糖の検査は、おしっこをした時点での血液の血糖値ではありません。タイムラグがあります。
 高血糖なのに尿糖が検出されないことや、違う結果が出ることもあります。
 猫は犬よりも検査結果が不的確です。
 あくまでも尿検査は血糖コントロールできているかどうかの参考程度にして下さい。

 ※食前空腹時の尿での検査が理想的と言う意見と、
  朝の空腹時の尿検査では誤った結果が出ることがあるという意見もあります。

●尿糖が出ているからと言って慌てる必要はありません。少々糖が降りているくらいでも良しです。
 反対にNegative(-)が数日続く場合、低血糖の可能性があるので注意です。
 3日以上Negativeが続いた時は、主治医さんに相談します。

●たくさんの尿糖が数日検査結果で出た場合は、インスリンコントロールができていないので
 検査結果を持って主治医さんに相談して下さい。
 尿糖が出ている場合でも、自己判断でインスリン量を増やしません。
 必ず主治医さんに相談します。

 ※尿糖がたくさん出ている(高血糖)だからと言って、インスリン注射量が足りないとは限らないのです。
  反対にインスリン注射が多過ぎるので高血糖になることもあります。
  詳細は「インスリン、低血糖について」に記載。左のカテゴリーからどうそ。
  画面左に「ご案内」メニューが表示されていない人はこちらから。

●ケトン体が出ている場合は、早急に動物病院へ連れて行って下さい。
 重度の糖尿病「ケトアシドーシス」という症状です。
 緊急入院、緊急治療が必要となります。
命にかかわります
 危機を脱するまで、皮下輸液点滴(糖尿病なのでソルアセト)とインスリン注射を続ける治療となります。
 早期発見早期治療でも、死亡率は30%と言われています。
 (ちなみにバ〜は闘病2126日までで3回なってます)




現在、薬事法でケトン体の試験紙は店頭で購入することができません。
ブドウ糖(尿糖)試験紙は薬局、ドラッグストアー、ネット通販で購入することができます。(2013年UP現在)
尿糖を自宅で検査する尿糖計も販売されているようです。



■ 参考商品 ■

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※その他、猫の糖尿病について「インスリン、低血糖について」「インスリンの種類と保存方法」、
「シリンジとインスリン注射について」「糖尿病の猫の食事」「自宅での血糖値測定のしかた」は、
左のカテゴリーメニューからどうぞ。
(左にご案内が表示されていない人はこちらから)






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猫の病気の予防にはふだんからの健康管理が一番大切です。
いつもと変わりはないか、元気にしているか、
同居人さんは猫さんとのコミュニケーションから猫をよく「見る」ことを心がけましょう。

著者館主は動物のお医者さんではなく素人です。
記載しているものは、個人的にお勉強したものの一部で、バ〜の症状を例にした事例などです。
ですから(もちろん)診察に代わるものではなく、治療を指示、治癒を保証するものではありません。
正確性も確実ではないかもしれませんし、館主が責任を負えるものではありません。
あくまでも一例として参考に、館主のお勉強ノートの公開と思って下さい。
猫さんによって糖尿病の症状や治療は違います。
糖尿病に病んでいる猫さんが一匹でも元気に幸せに暮らせることを祈っております。

猫さんに心配事、治療法や予防法に関して、糖尿病についての詳しい知識などは
主治医さんに早めにご相談して下さいね。




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