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【猫の健康検査】

病院で受けられる健康診断を紹介しています。
病院知らずの元気な猫さんも、機会があれば検査を受けてみましょう。
病気の予防、早期発見にも役立ちます。
当館のジェイの健康検査を例に御覧下さい。
「血液検査」について記載のコーナーもあります。






「猫の健康診断ってどんなことするの?」
「元気だけど老猫なので一度検査してみたいんだけど……」
「お値段は幾らくらい?」
と、気にはなるけどなかなか行く機会がないという
猫様同居人さんはぜひ御参考になさって下さい。




■ 猫の健康診断 ■

猫は人間よりも寿命が1/3〜1/4と短いです。
つまり、人間よりも3〜4倍のスピードで生きていると言うことです。
よって、病気の進行も3〜4倍と思って下さい。

食欲旺盛、快食快便の元気に見える猫さんでも、健康とは限りません。
猫は本能によって体調が悪いのに我慢したり隠したりします。
気づかぬ内に病気が悪化することもあります。
健康診断をすることによって、病気を早期発見できたり、
手遅れになる前に治療することができます。

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健康な時に検査をしておくと、もしも具合が悪くなった時に、
健康時のデータとの比較で病気の大きな手がかりになります。
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【検査時期】

いつ受けなければいけないという時期は決まっていませんが、
目安としては以下が理想的です。

●1〜6歳 1年に1回
●6歳〜  半年に1回

近年、猫の高齢化により、高齢性疾患が増加しています。
老猫さんは早期発見治療のためにも、1度健康診断をされた方が良いですね。







■ 検査内容 ■

動物病院で受けられる基本検査の項目です。
項目は病院によって違いますが、気になるところ(様子、症状)があれば
主治医さんに相談して、重点的に検査してもらうことをおすすめします。



【健康検査基本項目】

●体重測定
●視診(被毛、皮膚、肥満度、口蓋内状態)
●触診(リンパ節、関節、触診で可能な臓器)
●耳道内検査(検耳鏡で耳道内確認、必要に応じて耳垢の染色検査)
●眼球検査(検眼鏡で眼の状態、必要に応じて眼圧測定)
●糞便検査(寄生虫卵の有無。消化状態なども分かります)
●血液検査(肝臓、腎臓病の指標となる10項目、貧血検査)

【基本検査料金】
上記全項目で、目安5000〜6000円くらい。あくまでも参考として下さいね。
春の健康診断時期は期間限定で特別料金を設定している病院もあります。
同じ検査項目でも、値段は病院によって違います。
病院により基本検査(上記とほぼ同じ項目)料金が12000円のところもあります。
血液生化学検査(10項目)だけで2500円の病院や5250円の病院もあります。
診察料や初診料(病院によって違います。0〜1575円くらい)も加わる場合もあります。



【追加検査項目】


●尿検査 1050円
 尿検査では、尿路疾患、腎機能、肝機能、体内物質代謝の状態など、
 たくさんのことが分かります。特に猫は尿結石になりやすいので、
 尿検査はお勧めの項目です。

●血液検査の追加検査(血糖値 500円 など検査項目による)
 栄養状態、内臓の機能状態など、数十項目を調べることができます。

●レントゲン検査 3150円〜
 外観ではわからない多くの病気を調べることができます。

●超音波検査 1575円〜
 レントゲンでは判断しにくい癌、心弁閉鎖不全、肝硬変など
 臓器内部構造の把握ができます。

●猫白血病・エイズ検査 3575円

上の記載料金も参考程度になさって下さい。病院によってかなり違います。
病院により、白血病・エイズ・伝染性腹膜炎検査が9000円の病院、
超音波検査が2500円の病院、X線検査が5000円の病院もあります。
予算は前もって主治医さんに確認しましょう。



上記の項目を全て受けなければいけないと言うわけではありません。
いろいろな健康状態の情報を得られるのは、「
血液検査」と 「尿検査」です。
猫さんの気になるところを主治医さんと財布に相談して、検査の項目を決めたり、
尿検査だけでしたら猫さんは病院へ連れて行く必要はないので、
おしっこだけを持って行って、検査して貰うのも良いと思います。

※猫の尿検査、採尿については「猫の尿検査、尿pHについて」に記載。
 左のカテゴリーメニューからどうぞ。
(左にご案内が表示されていない人はこちらから)







検査猫:ジェイ(JELLY)
性別:オス
年齢:8歳の検査
毛皮:銀ねず色の縞猫
性格:ナルシスト
好き:ねずみのおもちゃ、バ〜(兄弟猫)



■ ジェイの健康検査 ■

こちらでは、動物病院でうけられる健康検査の診断例を、
実際に検査を受けた当館のジェイを例に説明します。


「基本検査」のみを受ける。
病院へジェイを連れて行き、視診や触診はその場でしてもらいます。
その日は、血液検査は採血だけです。
採血した血液は、臨床検査センターにて検査をしてもらい、
後日再訪院して、検査結果を頂き、詳しい説明を聞きました。



【ジェイの検査結果】

●体重測定
 3.8Kg

●BCS〔Body Condition Score〕(骨格ならびに体形と肉付きのバランスや肥満度)
 良好。やや肥満よりの調度良い体形。

●検温
 38℃ 正常。(猫基本体温38〜39℃。冬は低め)

●視診(身体全体、被毛、皮膚、耳、眼球、口蓋内)
 異常なし。軽度の歯石付着。

●触診(リンパ節、関節、触診で可能な臓器)
 異常なし。

●聴診(心音・肺音)
 異常なし。

●糞便検査(寄生虫卵の有無)
 異常なし。
 うんこを持参していなかったので、検温で体温計についたうんこを検査に使用。

●耳垢検査(染色を行い、外耳炎のチェック)
 少量の耳垢にマラセチアが認められる。
 痒みや耳垢の増加が認められるようなら相談。

●血液検査
 PCV44% 貧血はなし。
 詳しい血液検査結果は下記。

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◎◎ 結果 健康 ◎◎

「歯石の軽度の付着がありますが、飼い猫さんの中では優秀な方。
 歯磨き(ガーゼで拭く)をして、これ以上付かないようにケアしよう。
 血液学的には、全く問題ない状態です」

めでたしめでたし
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【料金】 基本検査

検査料金は通常なら5000円台のところ、春の健康検査キャンペーン料金で
 3100円+(税155円)=合計 3255円 でした。



【ジェイの血液検査結果】

検査項目 単位 参考基準値 指標 検査項目 単位 参考基準値 指標
GOT 28.5 IU/L 12〜60 GPT 53.2 IU/L 18〜88
ALP 50.5 IU/L 11〜141 総ビリルビン 0.05 mg/dl 0〜0.11
尿素窒素 29.3 mg/dl 13.6〜45.4 クレアチニン 1.27 mg/dl 0.7〜2.28
TP 7.7 g/dl 6.1〜8.4 ALB 3.3 g/dl 3〜4.5
A/G 0.75 0.68〜1.54 総コレステロール 131 mg/dl 66〜135

血液検査の詳しい内容は下記の「血液検査の詳細」にて。





「血液検査をしてみたけど、良くわからない……」
難しい英語と聞きなれないカタカナの羅列に戸惑っている方、
「結局なにの検査でなにが分かったの?」と疑問の方、
こちらでは、簡単に分かりやすく検査の種類を説明します。
血液検査表を手に、照らし合わせてみてください。




■ 血液検査の詳細 ■

血液に含まれる成分によって、各機能の調子をチェックできます。


大きくわけると、
●「GOT、GPT、ALP、総ビリルビン」は肝胆道疾患の指標
●「BUN、Cre」は腎臓疾患の指標
●「総コレステロール」は代謝、内分泌、腎疾患の指標
●「総蛋白、アルブミン、A/G比は、体内蛋白代謝異常の指標
●「PCV」は貧血の有無
----を調べます。


検査項目 検査目的 こんな病気の疑い
GOT(AST) 肝疾患 高値:肝障害、肝硬変、肝癌、心筋梗塞
GPT(ALT) 肝疾患 高値:肝炎、肝硬変、肝癌、脂肪肝(肥満)
ALP
(アルカリフォスファターゼ)
肝胆道疾患
骨疾患
高値:胆道癌、胆石症、急性肝炎、肝癌、胆肝炎、
肝硬変、骨軟化症
総ビリルビン 肝胆道疾患
黄疽
高値:急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、胆嚢炎、胆石症、
肝癌、閉鎖性黄疽、溶血性黄疽
BUN
(血中尿素窒素)
腎疾患 高値:腎機能障害、腎不全、尿路閉鎖、消化管出血
低値:慢性肝疾患
Cre(クレアチニン) 腎疾患 高値:腎機能障害、腎不全、尿路閉鎖、脱水症、ショック、
心不全
低値:筋ジストロフィー、尿崩症
総コレステロール 脂質代謝異常 高値:高脂血症、ネフローゼ症候群、脂肪肝、肝疾患、
急性膵炎、甲状腺機能低下症
低値:甲状腺機能亢進症、栄養不足
総蛋白(TP) 蛋白異常 高値:慢性感染症、自己免疫疾患、多発性骨髄腫、脱水症
低値:肝臓障害、ネフローゼ症候群、栄養障害
アルブミン 栄養状態 高値:重度の脱水
低値:飢餓、寄生虫感染、慢性肝疾患
A/G比(アルブミン/グロブリン比) 栄養状態 高値:無グロブリン血症、低グロブリン血症
低値:アルブミン減少;肝機能障害、糖尿病、栄養不良など
グロブリン増加;多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、
関節リウマチなど
PCV 貧血 貧血には様々な理由があります




診察料金は一番気になるところだと思うので記載しましたが、
上記の料金はあくまでも参考程度にして下さいね。
基本検査項目が違う場合もあり、検査がかわれば料金も変わりますし、
同じ検査項目でも料金は病院によって違います。




猫の病気の予防にはふだんからの健康管理が一番大切です。
いつもと変わりはないか、元気にしているか、
同居人さんは猫さんとのコミュニケーションから猫さんをよく「見る」ことを心がけましょう。
猫様同居人さんは、身近に信頼のおける主治医さんを見つけることが
なによりも猫さんにとって安心です。
猫さんの健康面で心配事がある場合は、早急に病院へ連れて行ってあげて下さい。

人間語の話せない猫さんにとって、同居人さんは頼みの綱です。
普段とかわりはないか、元気か、毎日様子を観察してあげて下さいね。



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